2016年6月22日水曜日

すべての子どもたちが教育を受けられることを願って

横須賀YMCA・小中学生英語クラス『世界一大きな授業』体験学習報告


横須賀YMCA小学生英語高学年クラスの「ボイジャー1」(小学56年)、「ビクトリー1」(小学6年)、「チャレンジャー3」(小学6年~中1)と中学生英語クラス「ジュニアプラス1B」(中1~中2)のクラスの中で、この度新しい取り組みとして、JNNE(教育協力NGOネットワーク)という団体が主催する「世界一大きな授業」プログラムアクティビティーを導入し5月末の各クラスのレッスンの中で15名の生徒たちが体験いたしました。 



 この「世界一大きな授業」は、「世界中の子どもに教育を」を合言葉に世界100か国で同時期に実施されているキャンペーンです。現在世界では5,800万人の子どもたちが小学校に通えず、78,100万人の大人が読み書きができないという教育の現状を変え、すべての子どもが質の良い幼児、初等、中等教育を受け、成人の識字率を大幅に改善することを目的としています。
 クラスの中では、2014年にノーベル平和賞を受賞したパキスタン人マララ・ユスフザイさんの「すべての子どもに教育を!」というメッセージを読んだり、日本の政府開発援助の内訳を通して、日本の途上国への援助配分が経済分野に多く、基礎教育分野への配分が少ない現状を知ったり、世界中の子どもたちが学校に通えるためには何が大切かを考えたり、こうした現状を聞いてどう思ったか英語で表現したり、いつものレッスンとは趣きが違ったグローバルな国際理解学習を体験しました。



 参加した子どもたちからは、「自分たちはこんなに勉強しているのに、世界中には勉強したくとも勉強できない子がたくさんいて、大きな世界問題になっていることを知ることができた。」、「大人なのに字も書くことができない人が多いことに驚いた。」、「戦争はできるのに、学校や本がもらえないこと、教育を受けることができない人たちがいることを考えると悲しいです。」、「世界のリーダーはなぜ教育を後回しにして自分たちの利益ばかり追求するのか憤りを感じる。」「憲法9条を改正しないで、武器を無くし、学校を作るべきだと思います。」と、様々な意見や感想を持ってくれました。

こうした報告を通して、先日JNNEから、参加してくれた生徒の皆さん宛てに参加証が届き、620日と22日のクラス内で参加賞の授与式が行われ、みんな笑顔で受け取りました。







横浜YMCA英語学校の英語教育は、ますますボーダレスとなる社会において、必要となる実用的な語学力を身につけ多様性と違いを受け容れる心を大切にした教育を行い世界の人々と共に生きることのできる地球市民の育成を目指しています。これからも通常のレッスンや季節の特別プログラム、短期講習、キャンプ、ボランティア活動などを通して「地球市民の一人である自分」を意識する活動を展開していきます。多くの子どもたちが積極的に関わってくれることを期待しています。
   (生涯学習部 佐々木美智)