2016年7月12日火曜日

発達障がいのある子どもたちの将来の自立を願って

横須賀YMCA・2016年度第3回発達障がい理解講座実施報告

 横須賀YMCA のオルタナティブプログラムでは、2016年7月6日(水)10:00~11:30で第3回発達障がい理解講座が実施されました。


 先月21日に実施された第2回発達障がい理解講座に引き続き、横浜北YMCAのトライアングルクラス指導員および横浜YMCA教育相談センターの相談員大沢紅果さんの20年にわたる発達障がいを持つ子どもたちとの指導経験を通して様々な場面での実例を紹介していただきながら、保護者の方々が普段の生活の中でどのように子どもたちに支援していくべきかをお話ししていただきました。
 まずは将来自立に向けて必要な力、年齢に応じた身辺自立として、「衣」、「食」、「住」がどこまでできるといいか、相手に対する主張、問題解決、スケジュール管理、体調管理が自分の力でコミュニケーションスキルとしてどこまで必要か、自己理解、余暇活動、学力 体力に関するアドバイス、全体を通して大切にしたいことなど、具体的でわかりやすいお話でした。
 最後の質疑応答の際は、他人とのスキンシップや、家族が死ぬことの自覚はどの段階でわからせるべきか、など積極的に質問がありました。


 
 この日に参加されたのは15名で、参加者は全員保護者だけではなく地域の放課後デイで働くの指導員の方もいらっしゃいました。
参加された方々からは、
「毎日忙しく流れていく日々中で、自分でもやらせてあげられることがいろいろあることに気づきました。ぜひチャレンジさせてみようと思いました。」
自立に向けて必要なことをばくぜんとは分かっていましたが、具体的にリアルに教えて頂き細かくイメージがわいてきました。夏休みに子供がやれそうなものを一緒に選んでいきたいと思います。」
「初めてこのようなプログラムにしたのですが、夏休みを使って自立の一歩を踏み出せた
らいいなと思いました。」
という前向きなコメントを多くいただきました。



  家族の方々も子供たちの将来の自立に向けて前向きに取り組んでいただけるよう、不安や悩みを抱えている方々のために、これからも、こうした学びの会を継続して実施していきたいと思います。
                       (生涯学習部 佐々木 美智)